舞台「キフシャム国の冒険」
宮っちの舞台を見に行ってきました〜★
どうやら当日券が取れるらしいということを聞いて、
せっかくなら!という気持ちで本日並んできました。
当日券に関しては、
前日、電話で予約する方法と、
当日、開演1時間前に並んで抽選でチケットを買う方法があるのですが、
前日電話をしてみたらずーっと話し中で、
も、もしかしてこれは当日券難しいのかな…なんて焦っておりましたが、
無事、買うことができました。
中央より少し右寄りの後方でしたが、
ホール自体がそれほど大きいわけではないので、
楽しく観劇させてもらいました^^
今週はぼんやりと「お休みの日はキフシャムに行こう」と思っていたので、
ネタバレしそうだったキスラジはあえて耳を塞ぎ←
宮っちが王子だということ、
どうやら原発が関わっているであろうこと、
この二つだけを知識として、
まっさらな気持ちで見に行きました。
結果、非常に楽しく観劇することができました。
ツイでも宮っち王子はすごく好評だった様子でしたが、
本当にステキだった♥
キーワードとされる言葉、テーマは非常に重いものだけど、
キフシャム国というファンタジー要素が加わることで、
時に面白く、時に切なく、とても微妙なバランスで仕上がっていた。
鴻上さん、すごい人だな。
というか、脚本家という職業は、
本当にすごいものだ。
そして、その鴻上さんの描く世界に、宮っちはしっかりと存在していて、
輝きを放っていました。
まさしく、キフシャム国の王子。
薄っぺらい言葉になってしまうけれど、本当に感動しました。
舞台の観劇自体もかなり久しぶりでしたが、やっぱり舞台って素敵です。
そして、舞台って生ものだと思うので、基本数回観劇するのですが、
この舞台もやはり何度か観劇したいな〜って思います。
昔、エンディがミュージカル舞台やったとき、
初日から毎月4ヶ月観に行って、どんどん上手くなるエンディと、
少しずつアドリブが入る様子とかがわかって面白かったことを思い出しました。
わずかな時間で色々なものを吸収していくであろう、宮っちの姿、
時間が合えば、そして当日券が手に入れば、
また行きたいと思います。
ところで
改めてキスラジwith 北宮千を聞いてみると、
千ちゃんが言ってた
「本当にイイ舞台」
っていう言葉が染みるなぁぁぁ。
興味があれば、是非!
【キフシャム国の冒険】
http://www.thirdstage.com/knet/kifushamu/index.html
TOKYO@紀伊國屋ホール:
2013/5/18(Sat.)〜6/11(Tue.)
FUKUOKA@キャナルシティ劇場:
2013/6/15(Sat.)〜6/16(Sun.)
OSAKA@森ノ宮ピロティホール:
2013/6/22(Sat.)〜6/23(Sun.)
作・演出 鴻上 尚史
出演
宮田俊哉
高岡早紀
伊礼彼方
竹井亮介
大高洋夫
他
というわけで、以下内容に触れますのでご注意を!
俳優さんが、入れ替わり立ち代り色々な役をやっていることにも本当にすごいなと思いました。
正直、まだ全部を把握しているわけではないけど。
舞台は「いつか」。
津波で被害に合い、原発のせいで立ち退きを命ぜられる主婦、Naomi(高岡早紀)。
行方不明の夫が帰ってきた時に困らないように、と頑として立ち退きを受け入れず。
しかも、彼女にしか見えない息子と二人で暮らしているという。
「原発を許し、立ち退かないことを法律違反というのなら、その法律が間違っている」
ニュアンスですが、胸に響きました。
見えない息子と楽しそうに歌を歌ってスキップしている姿は、
本当に悲しくて悲しくて。。。
そんな彼女が、ひょんなことから(本当にくだらないひょんなこと)
精霊と魂の国「キフシャム国」に必要とされ、その世界に導かれる。
キフシャムは、闇に侵されていて、その闇を取り除くために、
キフシャム国の王子(宮っち)とともに、亡き国王のいる冥界へ行き、
特別な呪文を持ち帰るという冒険ファンタジー。
キフシャム国の王子Irimaは、
少し頼りなく、でも王子として民を救おうと必死で、
その危うさと頑張る姿が、宮っちにうまくリンクされていて、すごくよかった。
大切な母を見殺しにした父を憎む気持ち、
その憎しみがセリフにきちんと込められていて、本当涙を誘いました。
宮っちの声、演技って非常に舞台向きだと思っています。
想像以上に滑舌もよく、ベテランの俳優さんに囲まれている中で、
本当にひとつひとつ吸収しているのではないでしょうか、
最年少ながら堂々たる演技をしていました。
ツイでもいくつか謎解きされていたけど、
キフシャム=KifushamuがアナグラムのFukushimaであるように、
登場人物等に色んなメッセージが込められている。
鴻上さん、巧妙です。
「津波」「原発」「愛するものとの突然の別れ」等
重いテーマが散りばめられているものの、
演出が時に軽妙で、ケルベロスが出てきた時には本当に吹き出しました。
伊礼さんってテニミュの方なんですね。
踊って歌って、演技して、かっこよかったです。
鴻上さんのおっしゃるとおり、前情報を入れずにみてよかったと思います。
おかげで、純粋にお芝居を楽しめた。
そして、軽い気持ちで見れるけど、劇中に散りばめられた言葉達や、
胸に刺さる台詞があり、見終わったあとに色々感じ、考えることがある。
そんな素敵な舞台でした。
最後まで、怪我のないようがんばってください。