言葉はちっぽけだから。

キスマイと中村さんが好きな人。

映画 信長協奏曲の感想

信長こと、サブローが繰り返す。

「天下を統一して、平和な世の中にしたい」

もー、これどっかで聞いた話。
そう、キングダム!!!

織田信長は嬴政だし、
恨み辛みで苦しんでる秀吉は万極だし、
合従軍戦のような錯覚も覚えて、
他の人とは違う場面で感極まって泣いてるという罠。
織田信長の話なのに、安土桃山時代の話なのに、気をぬくと始皇帝と中華統一のお話にすり替わっちゃう私の脳内どうにかしてほしい。重症。

という思いと戦いながら、ようやく信長協奏曲見てきました。

我らが大将軍、前田利家のと太ぴぃは相変わらずかわいこ武士でした。
甲冑着て、馬を乗り回すお姿、ステキング〜。

織田軍はかわいいなー。軍議で、武功取り合いの話でやんやしてるのかわいくてほんわかする。
それがサブローの為せる技☆と思うとより愛おしい。
私も織田軍に入りたい!!!


以下、ネタバレありで個人的感想書いております。



さすがに織田信長が本能寺で明智に討たれることぐらいは知ってますけど、日本の歴史も大して勉強してないので、私が戦国時代に行ったらちょっとサブローみたいだろうなー。

「明智が実は本当の織田信長だった」「織田信長は死ぬ」「黒幕は秀吉」がどんな風に繋がるのかな〜ってワクワクしました。

祝言のために向かった本能寺で討たれてしまう無念さ、切なかった〜。
その大きなウェデングケーキ、いつ発注して誰が作ったの?マジパンまで!って思ったけど、サブローが歴史を変えて生きようとして選んだ道が、信長の最期を選び取る形になってしまったことが悲しいなぁと。

でも、明智とほぼ同時刻に秀吉も向かってて、そこで明智(でも本当は信長)を討ったとしても、「明智の三日天下ないですやん!」って思ってたら、再度うまくすり替えを利用して、時差が生まれるというトリック?は面白かった。

迫力ある石山本願寺との合戦が一番泣けた。
乱世の楽しみと言ってはなんだけど、思い通りにいかない戦局が物語にスパイスを加えてくれる。
明智が信長を討とうとしたところで、攻め入られ逆に信長の援軍を受ける。死ぬかもしれないと思いながら合戦に向かう信長(サブロー)の心はいつの間にか将軍のそれだし、明智がただ羨むだけでなく、太陽と月、光と影、どちらも必要なんだと感じることが出来た一戦、なんでか知らんが、ここが私の号泣場面でした。
(まぁキングダムに重ねてしまったことが理由)

後、秀吉が、涙しながら明智(信長)を何度も何度も刺すシーンも、ぐっときた。
刺せば刺すほど、秀吉がかわいそうで、悲しそうで。
親の仇、村の仇、すべてを奪った相手に一刺し一刺しが無念を晴らす一手のはずなのに、
「これが復讐の始まりだ」という割に、その思いとは裏腹に満たされてない心があるような、そんな悲しいシーンだった。

そして最後。
まさかの夢オチ!!!と思ったらそうではなく、
ビデオレターという私の一番好きなラストシーンだった。
江戸時代までカッパの持ってたやつ充電持ったの?って思ったりしたけど、そんなことはどーでもいいんだ。

キチョウが「歴史が変わらなかったのではなく、お主が歴史を作ったのだ」という言葉はこれまたぐっときた。
サブローは、信長として歴史を作ることが彼の天命だったのですな!!!

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ところで、私は、戦国の世で武功を挙げられる将軍にもなりたいし、そんな将軍を笑顔で見送る妻でもいたいと思ってしまう。欲張り。

素敵な作品、ありがとうございました。