言葉はちっぽけだから。

キスマイと中村さんが好きな人。

シン・ゴジラ

今更かも知れないけど、まだまだ人気と言われてるので気になって観てきました「シン・ゴジラ」。

 

面白かった。

ゴジラファンでも、エヴァファンでもないからかも知れないし、思ってたより戦略というか軍略というか、そう言った小難しい話が好きという理由かも知れないけど、とても興味深い映画だった。ここ最近で見た映画の中ではお気に入りかも知れない。

 

しかし、キャストも監督も進撃と被る部分多くて、何で進撃はあんな仕上がりになってしまったのか…と思い出し悔やみ。

シキシマはエルヴィンみたいになって、部下を鼓舞していたし、心臓捧げてた。林檎かじってた彼のこんな一面が、、、みたいな(´・_・`)

 

 

閑話休題

 

 

以下、ネタバレ含んだ感想。

これから見たい人には読まないことをオススメします。

 

 

では感想。

 

私は思ったより、戦略とか軍略とか政治的やりとりとかが好きなんだな、と。

早口でまくしたてるセリフが賛否両論あるみたいだけど、緊迫感と焦りがわかりやすくてとても良かった。

全てがリアルではないとは思うけど、緊急事態に日本は、総理大臣は、どんな選択が迫られるのか。

決断する、ということがどんなことなのか。

No pain, no gainですね。

 

前情報何にも入れずに観に行ったから、最初蒲田にやつが海から出てきた時、子供のおもちゃみたいな顔したゴジラだなーと思ったら、それが劇中だんだん進化して見覚えのあるゴジラに。

まんまとその進化に驚かせてもらいました。

 

記者会見一つ開くにも対策本部の設立が必要だったり、攻撃一つにも首相の承認が必要だったり、社会風刺のような描写も興味深かった。

「この国は次のトップがすぐ決まる」とか私は皮肉だなと思ったけど、後からいろんな方のレビューとか読んだら、同じセリフでも受ける印象が違うようでした。

あれこれ言葉遊びというか、面白かったり皮肉ったり、間抜けだったり、いろんな面白いセリフが沢山あったのも気に入った理由の1つだけど、抜群に痺れたのは、やはり國村隼さん演じる統合幕僚長のセリフ。

 

巨大未確認生物、緊急事態、情報もあやふやな中、対策本部長ヤグチの指示通り全て準備を整えたという報告をした際、ヤグチが「ありがとうございます」とお礼を言うと、

 

「礼にはおよびません、仕事ですから」

 

私も言いたい‼️‼️

かっこよすぎた。そして、國村隼さん、迷彩服似合いすぎる。

 

昔、ゴジラを「ただ破壊するだけの映画」と酷評していた記事を読んだ記憶がある。

まぁ確かに間違いない。ゴジラきたー!逃げろー!駆逐してやるー!

そんな感じ。

 でも、もう1回みたいな、とさえ思ってる。

不思議だな。

 

しかし、なす術もなく、ただただ破壊されていくシーンを見ているのは辛かった。

次々と電気が消え、ゴジラが倒すビルや炎で夜が明るくなっているシーンは、悲しくさえなった。

そこに、米軍が登場してミサイルを放つのだが、それがまたゴジラを暴れさせる要因になる。 

何も歯が立たず、ただ破壊されるしかないのだな、そんなやるせない気持ちで見ていたのだが、不謹慎にも光るゴジラが美しかった。

首都東京を壊滅させる脅威であるにも関わらず、ゴジラを「孤独でかわいそう」と思った。

 

何のために、君は東京を破壊するのか。

 

もしかしたら、私は「その時」にもそんな不謹慎なことを考えて写メとるのかな〜なんて思った。

 

知っているところ、私の職場が破壊されていくところ、とても胸が痛くなるし、瓦礫の山を片付けているところ、確かに東日本大震災をフラッシュバックさせる要素はある。

 

ただ、だからこそ、ヤグチの「この国はまだまだやれる」とか、竹之内さん演じる赤坂の「スクラップアンドビルドでこの国は立ち上がってきた」とか、胸にジーンときた。

 

後、何気にぐっときたのは、嶋田久作さんのアメリカや安保理の要求に対し「あまりにもひどすぎます」と机を叩くところ。

思わず涙が出てしまって、私、日本が好きだったんだなーって後から思った。

 

いざ出陣の、自衛隊に生きて帰れないかも知れない、しかし作戦決行するみたいなシーンは、本当進撃の巨人のエルヴィンが、調査兵団を鼓舞するシーンにダブる。シキシマ〜お前やれば出来るじゃん!!!と、笑

それほど私の中で根が深い。

 

思い出し始めると、収集がつかないのだが、見終わった後、色々考えさせられた映画でした。

 

ゴジラ野村萬斎さんだって忘れてたから、クレジット見てどこにでてたかな〜って思ってたけど、あの夜のゴジラが悲しく見えたのは、そこに人の魂があったからなのかな〜とも思いました。