言葉はちっぽけだから。

キスマイと中村さんが好きな人。

AD-LIVE2017へ行ってきた。

私の周りの数少ない声優界隈ヲタである後輩*1から「中村さんが好きならAD-Live*2がオススメですよ」と言われ、迷いなくDVDポチって数ヶ月。

ad-live-project.com

2017年にも中村さんが参加されると知り、ぜひ見たい!とチケットを申し込み当選‼️
9/10 夜公演で初観劇となりました。(ちなみに昼は近くでライブビューイングしたよ)

いわゆる即興劇みたいな感じなんですが、台本がないとは思えない完成度。
そして、そのコンセプトの妙もさることながら、きっちり90分でそのストーリーが紡がれることに、とにかくすごいの一言。

自然な会話であることはもちろん、アドリブワード*3を取り入れながら、ストーリーの起承転結がきちんと展開していくことに、どこからアドリブでどこから事前設定なのか全くわからない。いや、ほぼアドリブなんでしょうけど、それを知ってみているのに疑ってしまう。
「素晴らしい」だけでは足りないのだけど、役者の皆さまを始め、関わるスタッフすべての方々のプロフェッショナルな部分に感動してきました。

声優さんを知らなくても楽しめる舞台だと思うし、是非末永く続けて頂きたいと思います。

そして、初めて見た中村さんは、とてもカッコよかったし、当然だけど声が素敵。
ラジオを聞いている印象として、とっさの判断とか突っ込みとかやんちゃだったりしてとても楽しいので、アドリブと言えど安定してるんだろうなぁと想像はしていたものの、ここまで面白く、時にカッコよく、切なく、声ひとつでシリアスになったりコメディになったりするものなのだ、と心の底から楽しい時間で、ますます好きになってしまった。

そして、ライブビューイングでは気づかなかったけど、声優さんの声量半端ない!たとえ音響が関係していたとしても、それでもすごい。
鳥海さんは、昼は弱々しい感じだったのに、夜はものすごく張りのある声で、まさしく別人。
「声」の俳優さんであると改めて感じました。

さらに、邪念といえば邪念なんですけど、中村さんのデコルテがセクシーすぎて。
インスタとか見ていると、痩せて華奢な印象だったんですが、大きい!そして割とマッチョ!胸筋が美しい。。。
肺活量とかにも影響あるのかしら、、、なんてとんちんかんなことも考えてしまいました。

とにもかくにも、素敵な声で生み出されたアドリブ舞台、この世に1度しかない時間を共有できるという貴重な舞台を観劇することが出来て、とても幸せでした☆

次の目標は、朗読劇を観劇すること!是非。

以下、公演の内容を含んだ感想です。

今年のテーマは「秘密」
また、舞台が進む中でも5つくらい更なる秘密が加えられていくのですが、それを元にどのように進むかが観客もわかりやすかったのが夜公演で、「星に帰る」という結末は分かっているものの、そこに向けてどのように秘密が影響するのか想像できない面白さがあったのが昼公演かな~と思いました。

昼は、現実とファンタジーの化学反応、みたいなことを鈴村さんが舞台後の挨拶でお話されていたけど、その設定のズレが面白くもあり難しくもある設定だったな、と。
あと、やっぱり死期が近い、という内容だったので、割とシリアス部分も多かった(言葉を借りるなら現実的な側面)ものに対し、相反するように夜公演は、振り切れたコメディ感があったので、両公演を見ることでより楽しめたな~と思いました。

二つの公演が、全く違う印象だったことが、このAD-LIVEの醍醐味であると実感して、他公演も見たい欲が出たかな、笑

【昼の部:同僚で親友
心臓病を抱え、小説家を目指している男(鳥海さん)
とある国の王子でもうすぐ国に帰らなければならない男(中村さん)
二人は引っ越し業者の同僚だった。


※写真は公式Twitterより

中村さん、思いっきり出オチでした。電気ついたら顔、銀色。
ロボの国の王子だったのですが、実はこれも「アドリブ」のひとつで、中村さんが勝手にやっていたことだそうで。これを見た舞台を支える彩(いろどり)部と言われる共演者の皆さんは、始まってから慌ててロボ設定入れたそうです!これにも感動しました☆
アドリブに対応するのは、相手の役者さんだけではなく、周りの共演者の方も含めてすべての方なのだと気づかされた一件。この舞台がいかに丁寧に作り上げられているのか、を改めて感じました。

中村さんが30歳って言ったら、鳥海さんは25歳って設定したのも、王道だけど地味に面白かった。
そして、鳥海さんが、いつもノートにメモしていたのでネタ帳なんだな~って思って普通に受け入れていたけど、それもすべて後半の伏線になっていて。観客が当然のように受け入れられていることが、その場で瞬時に作られているってすごいです。

心臓が悪くて、残りの人生も少なくて、でも叶えたい夢があって、大切な妹がいて、、、そんな彼の親友が、実はロボットでしかも王子で、許嫁を連れて星に帰らないと地球もバーンって爆発しちゃうよってファンタジー。
王子っぽくなる時はカッコよく、彼女(実は親友の妹)のことを打ち明ける姿は可愛く、くるくる変わるキャラクターにも惹かれてしまう。
アドリブワードが、事前に順番に並べているのかなって思いながら見ていたら、最後に「引きが強いね~」って話してて、あぁやっぱりあれも偶然の産物だったんだ、と。あんなに「アドリブ」って事前に言われているのに、いい意味で全く信じられないんですな。


【夜の部:師弟関係】
歌舞伎役者でスパースターの師(鳥海さん)
鳴かず飛ばずで売れない付き人(中村さん)
とある番組(「鬼はウチ」だったかな)の生放送で繰り広げられるお話


※写真は公式Twitterより

夜は鳥海さんが顔!そして完璧な歌舞伎役者。昼にあんな死にかけていた弱々しい人だったとは思えないくらい生き生きしてた、笑
劇中、中村さんが、若本さんの声真似してくれて、まさか生で聞ける日が来るとは思っていなかったので、とてもうれしかった。ちょいちょい出てきたアドリブワードの英文とかも本当に絶妙なマッチングで、振り切れたコメディ要素多く本当に沢山笑った。
その中で、母からの手紙では、息子の気持ちを訴える中村さんに、思わず泣いてしまった。我ながらまさか泣くとは。どんだけ感情移入しているのよ。

改めて、これ本当にどこからどこまでが台本あるの???と悩まされる舞台だった。
アドリブをもっと感じたくて、ライビュではできなかった、セリフを言っている時の相手俳優の顔とか見ていたけど、ぎょっとしたりとかほとんどなく、あらかじめ用意されているとしか思えないくらい普通。

声優さんって、こんなことまでできるんだ!と改めて驚かされる一日でした。

*1:周りは本当にジャニヲタばかり

*2:アドリブと読む。声優さんが行うエチュードという稽古が発端とのこと。詳しくはHPへ

*3:鞄から紙を引いて、そこに書いてある単語を含んだセリフを取り入れていくスタイル。引きの強さもストーリー展開に影響があったり、なかったり。