言葉はちっぽけだから。

キスマイと中村さんが好きな人。

AD−LIVE2018へ行ってきた。

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昨年に引き続き、今年も行ってまいりました。

ad-live-project.com

AD−LIVEは、今年で10周年。
おめでとうございます。

昨年、ひょんなことから中村さんにハマり、友人に勧められ観劇したアドリブの舞台は、想像をはるかに超える面白さ、と驚きの連続で本当に楽しかった。
ちなみに去年の記事はこちら。

risaoxxx.hatenablog.com


今年のテーマは「究極のアドリブ」

昨年も、そのアドリブ感に圧倒されましたが、今年も本当に面白かった。そして声優さんの凄さを改めて実感する究極の時間でした。

中村さんを深く知るわけではありませんが、きっと何か仕掛けてくるに違いない、と思っていたら案の定、しかし想像の斜め上をいくキャラ設定。

声、演技もさることながら、中村さんの計算された破天荒さが大好きです。

私も転職して、いつかAD−LIVE出たいわ。
来世かな。

以下、コンセプト含めたネタバレありの個人的感想日記。


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中村さんと寺島さんといえば、私の中では「アトムザビギニング」での名コンビ、という認識でしたが、「ネトゲのススメ」でのプレーヤーと中の人でもあったのですな。

今回のコンセプト:
設定は同じで、「とある日」と「10年後の再会」ラストだけ片方の役者が決める
相手は何も知らされていない
鈴村さんのアドリブもちょいちょい入る

昼公演:
寺島さん演じる「シツジマ」、職業執事。
青いシャツに青いネクタイ、青いパンツを履いた中村さん演じる「アカザワ」、じゃんけん必勝法を知りたがる人。

書いてて思ったけど、中村さんの設定むちゃくちゃだな、笑

意外にも、父を超えたい息子、実は幼い頃の両親の離婚がトラウマ(でじゃんけんに勝てない)とか、感動系の展開になってびっくり。
じゃんけん導師とか、ギャグキャラ出てきたけど、その衣装も準備されているんだからすごいわね。

アドリブワードを引いて使っていくこともさることながら、前に引いたアドリブワードを、展開に加えていくところに、中村さんのアドリブ力
と、寺島さんの器用さをみた気がしました。

そして、今年もアドリブワード引く量が中村さんは結構ハイペース。それをうまく取り込んでいくから、会話の流れが予想できないのと同時に、うまく利用している面白さも引き立つ回だった。

最後、じゃんけんの勝敗がわからない演出で終わるのも粋でした。
(実際は、ちゃんとアカザワがチョキで勝利してトラウマを克服している)

昨年も驚かされたことだったけど、音楽もセリフに合わせて即興で弾いていることに驚きだし、照明の動きもアドリブだということで、本当に職人芸だな、と改めて。

90分、私は笑っているだけだけど、舞台はひたすら緊迫しているに違いない。


【事前に設定されていたらラスト】
中村悠一さん設定:じゃんけんをする(勝つだったかな?)

鈴村さんはこのラストの設定を提出された時、不安になって、中村さんに電話した、と笑っていました。


夜公演:
寺島さん演じる、自信がなくて友達がいないなよなよしたオタク男子「キノシタ」
中村さん演じる、化粧の濃い強気女子アラガキユキこと「ガッキー」

またしても出オチ感満載のガッキー。昼公演が中村さん設定と知った時点で、おそらく夜公演は自由に暴れるだろうな、とは思っていたけど、女装とはな〜笑
しかし、このガッキーが関西風の言葉遣いで、ほぼ男言葉なんだけど、なんとなく女性に見えてくる不思議(と最後にキャストの皆さんも言っていた)

実は昼公演と夜公演の間に、一緒にいる友人曰くてらしーこと寺島さんが、昔のイメージしかないから随分変わったな、と。
私は、最近のお姿しから知らないものですから、「昔はなんか金髪で髪も長くて、ビジュアル系みたいな感じだったんですよ」と教えてもらいググる
確かに別人レベル。30代後半に入っておちついたんじゃないの〜なんて、公園でコーヒー飲みながら雑談してたことが、まさかの伏線に。。。

10年後、オタク男子は勇者へと!

このキノシタがいちいち決め台詞すこぶるイケボで、笑
ある意味ずるいカード使ったな、とも思ったけど、声優さんの本領発揮というか、ガッキーも翻弄されてておもしろかった。

絶対にイケボ勇者へ呼応しない中村さん、彩キャストの魔法使いと僧侶の出現。
鈴村さんの絶妙な誘導。ごちゃまぜになりながら、90分へぎゅっと凝縮される面白さだった。
ガッキーの霊能力を証明するために、観客いじりも出来て、2016年を思い出されるニクい演出(というかアドリブか)
ごちゃまぜなだけに、どう終わるかハラハラしたけど、結果収まるからすごい。


【事前に設定されていたらラスト】
寺島拓篤さん設定:かかってこい、来世!

最後のこの一言は、勇者そのものでかっこよかった。
寺島さんの中では、勇者になったつもりが、実は変わり切れてなっかった、という設定で終わろうと思っていたらしいけど、途中で思いの外キャラ立ちしていたため、思い描いていた最後とは全く違うラストになった、と。

中村さんとしては、破天荒な役でやろう、という設定を決めていたらしいのですが、まさにそのとおり。

そして、鈴村さんが「出会った頃の寺島くんみたいだね」と昔の姿に似ていることをいじってて私、爆笑。これは本当、今日友人に教えてもらわなかったら全然わからないことだったから、友人に感謝した。なんなら、まさかの君が伏線ではないか、とさえ思った、あはは。

どちらの回も先が読めない楽しさと役者さん同士の緊張感があって、本当に面白かった。
緊張で包まれている舞台のはずなのに、観客はずっと笑っぱなしという不思議。何度も書いてしまうけど、本当役者さんってすごいです。

初日、お疲れ様でした。
全公演、無事に楽しい時間であることを期待しております。

そして、DVDの発売も楽しみにしております。